数年前に樹木葬の墓地を持った。
墓石はなく、俗名を彫ったプレートのみ。自分の区画約1坪のなかに、樹を2本植えることができる。(現在植えたのはオオデマリ。2本目はまだ。)
骨になったら骨壺には入れず布に包まれて埋められる。骨はいずれ土に溶けて形を失う。33回忌まで永代供養され、その後そのあたりの土とともに総墓に遷される。 ☞
寺のなのにちゃんと契約書が取り交わされ、永代供養、墓地使用、戒名、位牌、プレート、納骨式等々までが明記されている。
(禅宗として一応?受戒することになっていて、戒名も授けられる。戒名は仏に帰依すべく生前にもらうのが本来なんだそうだ。一律4文字+信士と決められていて、私の戒名は"法童泉裕信士"。)
樹木葬使用者は"縁の会"の会員になる。
毎年この時期に"総会"が開かれる。午前中に本尊供養等の法会が行なわれた後、住職がその袈裟姿のままマイクとプリントを持って、事業報告と会計報告をする。現在、樹木葬の墓は1400余(2200人)になるそうだ。もう少しだけ増やしてうちどめ。
住職はすこぶるさばけた面白いひと。
この寺は里山再生にも取り組んでいて、打ち捨てられそうになっていた棚田を引き取って無農薬米の栽培などもしている。その時季には田植えやホタルの鑑賞会などのイベントも開かれる。(参加したことも。)
午後、この地域をスタッフとともに散策。
散策後、チャリティ寄席。
毎年さほど売れているわけではなさそうな芸人が登場する。
今年は"指揮者形態模写"の好田タクトというひと。
カラヤン、小澤征爾くらいならともかく、ヘルベルト・ブロムシュテットとか朝比奈隆なんて、似ているかどうか分からん。でも面白い。
ラベルのボレロを観客の半分ずつに分けて別々のリズムパターンを合唱させ、それにメロディを乗せる、なんてなかなか。バレエ音楽なので、住職も呼び出されて踊りをおどらされていた。
2時半、散会。
まあ、死んでからよろしく。死ぬまでもよろしく。