4月の陽気だとか。ヨガも太極拳もテニスも全滅。こんな日に家に引きこもってなんかいられない。
外出自粛などというが、要は他人に近寄らねばいいわけだ。江戸川縁を歩いて、真言宗 善養寺の‘影向(ようごう)の松’を見に行くことにする。 ☞
京成江戸川駅から南下。約1.5kmくらいか。陽射しは暖かく、河川敷では年寄りがゲートボールを、子供たちが野球をやっている。
巨樹に関するたいていの本に紹介されているクロマツ。
樹齢600年、樹高は8mしかないが、枝が東西に30m、南北に28m、900㎡に広がっているという。
今はなくなってしまった香川県の‘岡の松’とどちらが日本一かの争いになって、地元出身の横綱 栃錦(当時 春日野理事長)が仲裁して、それぞれを東西の横綱としたそうな
クスとかケヤキのような樹には巨木であっても、どこかふと体を寄せたくなるような親しみを感じるのだけれど、松にはちょっと近寄りがたい威圧感のようなものを感じますね。偉くてこわそうな神様が宿っているんだな。
近辺に食べ物屋はなさそうだし、そもそもできるだけ外食は避けたい。それにこの天気のもとで江戸川の土手で弁当を広げるのも気持ちよさそうだ。
というわけで、手作りの弁当を持参。
おにぎり、卵焼き、野菜煮物、漬物、煮豆、ヱビスビール。
眼下に、小学生くらいの野球チームの練習風景。低学年か。大人のコーチが数人来て、ノックをしている。
捕球は下手くそなのに、送球はなかなかしっかりしている。キャッチボールはいつでもできるけど、ノック練習はあまりやる機会がないのか。
ああ、テニスはいつからできるんじゃろか。
京成線をつかったので、八幡で下車して葛飾八幡宮の‘千本イチョウ’に寄る。この樹も有名な巨樹で何度も見ている。
三が日の初詣を避けた人達か、いつになく多くの参拝客が行儀よく行列している。お守りやお札を求める人もあまた。でも、イチョウのほうにはほとんど人は来ない。
樹齢1000年、樹高20m、幹回り12m。
主幹はかなり昔に落雷でなくなっていて、これを囲むようにたくさんの支幹が伸びている。
東京周辺の巨樹はイチョウがけっこうあって、他も落葉樹が多い。
樹形を見るなら落葉の時季がいいんだろうけど、やはり葉が生い茂って生命力に満ちた姿を見たいたいものだ。
常緑樹はあまりないし、あとは新緑の季節になるのを待つしかないじゃろか…。
てなことを考えながら、萌季屋でコーヒー豆を、土屋青果店でぬか漬けを買って帰ったのであった。