今つくっている人形のボディに詰めるおが屑が足りなくなって、追加で取り寄せる。以前のものが在庫切れになっていたので、新たな品を。
このおが屑は粉状やささくれ状が多いようだ。30と20メッシュの篩で選り分けねばならない。
作業するうちに、ふと、はっきりヒノキの香りが匂いたってくる。 ☞
いわゆる芳香剤のようなものは嫌い。
洗剤でも柔軟剤でも、なんだかんだの花の香りとやらがついていない製品を探すのに往生する。
かつて満員電車で通勤していた頃、ラベンダーの女に近寄られたり、バニラの男の頭髪が鼻先に押し付けられそうになった時などは殺意すら抱きそうになったほどだ。
でも、ヒノキだけは別。
50年近く前に普請した我があばら家のヒノキの柱に、壁掛け式の扇風機を取り付けようとドリルの刃をたてたところ、紛うことなきヒノキの香りがたってきて驚いたことがある。
なんにでも、というわけにはいかないが、とりわけ風呂と厠のヒノキの香りはよいな。
というわけで、我が家の厠には、日曜大工で出たヒノキのカンナ屑が芳香剤がわりに置かれておるのです。
( `o´)ノ