
年とともに人の名前が思い出せなくなるのは自分だけではなさそうだ。
年少の頃に関わった人の名はしぶとく覚えているのに、頻繁に会っていても最近の人ほどふと失念してしまう。データは残っているのに、それを引っぱり出す検索機能がポンコツになっているらしい。
それが、近頃とみに名前だけでなく通常の語句にも及んできた。 ☞

こんなブログ程度でも、ときにイメージしている言葉が思い出せなくて悶々とすることがある。
ほら、幼い子が哀れっぽい姿でいるのを見たときによくいう、あれ、あれなんていったっけ…。
しょうがないので、冒頭の音だけからでも思い付くのではと、ア…イ…、というぐあいに五十音を頭のなかで口ずさんでみるのだけれど、やはり駄目だ。
そんなことが度々になって、とうとう類語辞典というのを買った。
索引で‘可哀想’でも‘哀れ’でも引くと、それにつながる類語の載るページが示される。
そのページを開けば、…ああ‘不憫’! そう、これこれ。こんな便利なものがあるとは。
しかし、こんなものに頼りきっていると、どんどん脳みそも劣化してきそうなのがこわい。