カンナ。
夏の花のイメージだが、秋の季語。実際晩秋になっても咲いている。
しかし鮮やかで旺盛な夏の印象のせいで、秋のカンナには却って没落の気色が漂う。
それでもなお矜持が感じられるのはすっくと直立した姿が崩れないからか。うら侘びしさは免れないけれど、これはこれで心惹かれる風情だ。 ☞
老嬢のやうに佇ちをり破れカンナ
でも、この季節の主役はやはり彼岸花。
白い彼岸花もすっかり定着した。
2日つづきのとてつもない秋晴れ