久々のお魚顔面シリーズ。
ヤガラ、です。顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区新骨亜区正新骨下区棘鰭上目スメグマモルフ系トゲウオ亜系トゲウオ目ヨウジウオ亜目ヤガラ科ヤガラ属。ふう。
買ったヤガラは全長95センチ。尾鰭の間からひょろひょろと出ている紐みたいのを入れたら優に1メートル以上。 ☞
ヤガラというのは、矢の棒状の部分-矢柄、簳、箭柄に由来するそうな。
頭だけで全長の3分の1を占める。でも開く口は } の部分だけ。サンゴ礁などの浅い海に棲息してサンゴの間に口を突っ込んで獲物を吸い込むんだとか。なるほどね。
歩留まりも悪いから超高級魚だともいうけど、角上魚類で買ったのは750円。ま、超、というほどぢゃありませんね。それに頭と尻尾のほうを除いてもいてもこんなにお造りができるし。
味もすこぶる美味い。甘みがあってしっかり旨み成分がある。ヒラメ?カワハギ?系の味…ていうより、噛んだ感触は違うけど、サヨリを連想した。
さらに頭や骨からもいい出汁がでるというので、潮汁に。
これまた結構。
焼いても美味い。
細くなってお造りにしにくい尻尾の方。いいね。
というわけで、早春の酒房童泉坊は、ヤガラをメインに、ホヤの酢の物(まだ旬じゃないけど ―)、アスパラの胡麻味噌和え、紫花豆の甘煮ほか、でした。
あ、今日コロナのワクチンを打ったので酒は自重してノンアルコールビール。しかしノンアルコールてのは
まぢいなあ。画竜点睛を欠いちまったよ…。
ところで、“画竜点睛”は“ガリョウテンセイ”って読むんですって。知ってました?
川沿いに一本だけもう桜の花が。
すこし赤みが勝っているから、ソメイヨシノではないな。
(河津桜ではありません。寒緋桜?)