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「死に方がわからない」

 

 

 コロナで中断していた真光寺 縁の会の総会。真光寺ってわたくしの樹木葬の墓所がある所です。

 文化の日らしい陽射しが燦燦。   ☞

 

 

 

 月例供養のあと、正装の法衣のまま住職自ら事業報告や会計報告を。さばけた口調でときに笑いを誘う。

 

 

 

 寺院前の山のてっぺんにわたくしの墓所が。

 墓石というものはなく、俗名が彫られた大理石のプレートが置かれている()。霜柱や闖入してくる獣(鹿・キョン)のせいでずれることがあるとか (-_-;)

 自分用に植えたオオデマリ()はちょっと生育が悪いみたい。心配じゃ。

 

 

 お弁当。山門前で食す。

 

 

 この寺は造りも開放的だ。

 坊さんたちもみな気さく。

 

 

 寺の猫。毛並みつやつや。しかし太り過ぎじゃね。

 

 昼食後は3つのオプションから希望で。

 近くの里見城跡見学や俗曲ライブも魅力だったけど、‘死後事務委託契約’の説明会に。

 墓、戒名、葬儀、納骨などは樹木葬の契約のなかにもう織り込まれているので、それ以前、それ以外の諸々(ご逝去時駆け付け、火葬手配、公共料金停止手続き等々)を請け負ってくれるという。しかも入院保証や遺言書や安否確認などのオプションまで。

 う~ん、至れり尽くせりですなあ。この樹木葬契約者に合わせてつくられたプランなので、すこぶる合理的。業者は司法書士や行政書士が中心の法人なので、法的・制度設計的にも隙がなさそうだ。

 

 最近「死に方がわからない」という本を読んだ。キャッチフレーズの看板に偽りなく、なかなかポジティブかつユーモラスでしかも実用的な本。

 おひとり様はもちろん、パートナーがいても一人残されて孤独死なんてふつうにありそう。懇ろに弔ってほしいなんて気はさらさらないが、死後×日に腐乱死体で発見とか人様にごたごたの後始末を残すような迷惑はかけたくない。きれいに後を濁さず翔び発ちたいものだ。

 されば、この委託契約さえしておけば、ほとんど後顧の憂いはなくなるんじゃないか。

 だが、待てよ。

 今、慌てて契約したとして、自分が死ぬのっていつ? 下手して(?)あと何10年も生きて、この契約、この会社は有効に機能するだろうか。まあ怪しい会社ではなさそうだけど。(預託金はペイオフのリスクのある信託銀行等ではなく、信託会社に預けるので万一のことがあっても全額戻るとか。)

 といって、あした死なないともかぎらない。う~ん、まだ死にそうな気はしないけど。テニスもできなくなって、料理をつくるのも面倒、くらいになってから考えるか。でもそうなったら、そもそも契約をしようという気力も能力もなくなって手遅れになっちゃうかも?

 こういう終活に関する委託契約も、これからいろんなのがどんどん出てくるんじゃないかとも思うしねえ…。