東中野で小暮はなの新作CD『JACARANDA』発売記念のライブ。
前半がバックもつとめたギターラ(ポルトガルギター)奏者 月本一史とヴィオーラ、ベースヴィオーラの演奏。後半にギターラとベースヴィオーラのバックで小暮はなの出演。
月本のギターラもさることながら、伊代田大樹のベースが入って演奏がすばらしく締まる。 ☞
ファドの曲もよかったし、『AZUL』の冒頭曲『アンドリーニャ』がファド奏者の伴奏で聴けたのも嬉しい。
それにつけても小暮はなの歌声はつくづくわたくしのツボだなあ。
ファルセットをつかわないまま高音域まで伸びる声。それでもキンキンとひびくことなく特有の陰翳を帯びる。(おそらく彼女の声にはいわゆる‘非整数次倍音’成分が多分に含まれているのだろう。典型的には森進一、そして宇多田ヒカルにもこの要素が強いとか〈中村明一『倍音』〉。 しかし小暮はなのような高い声域の歌手が‘非整数次倍音’を具えているのは稀有ではないだろうか。)
☛ Balada da despedida 今日のライブでは歌われなかったけど、この歌声はどうだ!
後半のプログラムは次のとおり(たぶん)
お月様さがして
ファド(沈黙)
アンドリーニャ
ジャカランダの花
ファド(狂気)
ファド(失望)
ホタルの庭で
初恋
〈アンコール〉ファド(麗しのリスボン)
☛ ジャカランダの花