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うらら展~銘仙展~蕎麦

 

 

 思い立って根津の弥生美術館でやっている銘仙展を見に。

 その前に浅草橋の吉徳での“うらら展”に寄って、銘仙のあとは根津で評判の蕎麦屋で晩飯にしよう。ちょうど新蕎麦の季節だ。  ☞

 

 うらら展。市松人形を中心に現代の創作人形。

 だが、市松の方はおなじみの作家何人かがいなくなってわずか4人に。若手として気を吐くのは山崎明咲さんのみ。伝統は彼女ひとりに託されていくのか…。


 

 弥生美術館。

 これまでも銘仙の展示会というのはいくつかあったけれど、これは出色の内容だ。桐生正子さんのコレクションの素晴らしさはもとより、マネキンに着付けた展示が嬉しい。やはり着物は帯・帯締め、帯留め、帯揚げとコーディネートしてなんぼ、ではないか。

 撮影OKというので喜んで何枚も撮ったけど、帰り際に購入した桐生コレクションの本にほとんど収録されていたな。これもとてもいい本だ。(銘仙の本といえばこれまでにもマリンバ奏者の通崎睦美さんのがあった。でもあれは模様柄中心だから全体のイメージがつかみにくかった。)

 

 弥生美術館併設の竹久夢二美術館では夢二がデザインした楽譜表紙絵などが。夢二に大して興味はなかったが、ちょっと見直した。しゃれたエスプリがあってセンス抜群。

 

 弥生美術館から10分ほどで‘蕎麦 松風’に。この周辺には評判の蕎麦屋が何軒も。なかでもここは高評価のようだ(食べログ評価ですけどね)。蕎麦前もわりあい充実しているらしいのもよからん。

 嫌味のないすっきりとした店構え。店主は40くらいか。落ち着いてムダのない立ち居振る舞い。



 お通しに茹でた大粒の落花生(‘おおまさり’ってやつですね)、アスパラ、わさびの茎の醬油漬け、天ぷら盛り合わせ、酒は‘奥能登の白菊’(これはいける❢)をお代わり。

 肝心の蕎麦は、すごくコシがあるけど、ん?あまり香りがしないな…と思っていたら、食べおわってしばらくしてから、紛れもない新蕎麦の香りが腹から立ち上がってきた。