玉三郎主演のシネマ歌舞伎「高野聖」。10年くらい前の作品の再上映。
それにつけても玉三郎の妖艶さよ。てか、妖艶というより、もはやエロい。特段あざといことをしているわけでもないんだけどねえ…。 ☞
しかし、映画作品としてはいまいちですね。
舞台大道具そのままのセットは映画ではちゃちに見えてしまうし、玉三郎が引いたあとに老僕が長々と事のしだいを語るのはまったく冗長というほかない。もともと長編でもない「高野聖」をむりやり映画の尺に引き延ばした感じだ。修行僧役の獅童もあまりぱっとしないし。
ま、玉三郎を見るため(だけ)の映画ですな。
1,2階のアンテナショップはもう閉店していて、店頭にはなんの案内も出ていない。ビルの奥にあるエレベータで3階に上がる。通りすがりではここに蕎麦屋があるとは分かるまい。しかし午後6時、わりと広い店内にはそこそこの客が(1時間後にはほぼ満席になった)。長野県らしかぬ(?)洒落た内装。テーブル席は落ち着かないのでカウンター席を選ぶ。
カウンターのなかはシンプルな調理場で、若い女性の調理人がきびきびと働いている。より本格的な調理場は別にあってそこにベテランらしき調理人が。
なすの生麩揚びたし、穴子と野菜の天ぷら、鹿肉のしぐれ煮。生ビール(ヱビス)、大信州(純米吟醸、これは旨い!)。せいろは十割かと思うほど香りも立ってコシも。こりゃあ長野の名に恥じない蕎麦だなあ。
料理も蕎麦も上々という店はそうやたらにはありませんぞ。