展示の更新に‘人形の家’に。
正月に向けて、それらしく羽子板と羽根、手毬なぞを入れてみる。ま、一月限定ですね。
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‘アリス × DOLL’展の展示が少し入れ変わっているので見ていってください、といざなってくれる。山吉由利子さんの人形など。
常設で人形浄瑠璃や竹田人形などの展示も。右は淡路人形の伽羅先代萩の政岡、左は文楽の新版歌祭文のお染。遣われていないときの芝居人形っていうのも、なにか独特の雰囲気がありますね。魂を抜かれた哀れさというか…。
渋谷経由で大手町へ。‘丸紅ギャラリー’の‘源氏物語 よみがえった女房装束の美’展。
‘若菜 下’の明石の君の装束を再現。5年をかけて考証を重ね、職人技の粋を尽くして蘇らせたという。もっとも適切な絹布を織るために蚕の選定から検証したとか。う~ん、見事。会場は研究者やこの企画に関わった実践女子大の学生だろうか、メモをとったり、小声で論じあったり。静かな熱気。
歩いて神田神保町に。
蕎麦が目当てだけれど、まだ時間が早いので街をぶらぶら散策。
中学生のころから、この街はよく来た。当時の佇まいのまま古本屋が軒を並べる。張り子で人形を作っていたころに和紙を買いに来た山形屋紙店も、レコードをやみくもに漁った富士レコードも健在。
高層のビルが建つようになっても、昔ながらの神保町はしたたかに根を張っている。
松翁。
行列したり予約を入れたり、ということは敬遠したい。なので席がとれるか当てはなかったけれど、辛うじて店の片隅に。
お洒落なカフェ風の店が人気だったりする昨今だが、ここはそんな小細工とは無縁だ。一方で老舗然とした勿体をつけるでもない。店構えはごく普通の町なかの蕎麦屋だ。
天ぷら。厨房から小走りの調理人がまずエビの脚とミソを供してくれる。しばらくして頭と身が。具材ごとにいちいち厨房から走り出てくるのはむかしと変わらない。エビとアナゴは今でも生簀で飼っているのかな。蕎麦は生粉打ちと田舎の合もり。琥珀ヱビスの生に、酒は‘うまからまんさく(秋田)’と‘貴(山口)’。いいね。
帰宅して鳴門鯛焼本舗の鯛焼き。え?鯛焼きとエアロスミスとなんの関係が?
ボーカルのスティーブン・タイラーが来日の際に鯛焼きにはまって、ライブ前には10個も食したりするのだとか (≧◇≦)。 で、これはアズキではなくリンゴ餡。…う~む、やっぱアズキのほうがよいかのう…。
今日は冬至です。