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道々の花


 テニスコートへの道端に咲く花々。

 野草と思いきや、れっきとした園芸種も。このあたりの花愛ずるお方がさりげなく植えたりしているのか?

 毎年のお馴染みの花もあれば、初めて気付くような花も。

 で、この花はローマンヒヤシンスというギリシャ原産の園芸種ですと。さてもおぬし、何ゆえこんなところに…?     ☞

 

  ムスカリ・アルメニアカム(= アルメニアの)。つまり地中海沿岸の原産。

 果実のように見えるのは釣鐘状の花。

 こんな風変わりな花なのに、今まで見たこともなかったのが今春 所どころで。

 


  スノーフレーク。スズランに似ているので‘鈴蘭水仙’とも。同じキジカクシ目だから当然ですね。

 キジカクシって実はアスパラガスのこと。でもスズランの猛毒は知られた話。このスノーフレークも毒だとか。

 


 ホトケノザ。

 春の七草のひとつ ― と思いきや、実際に七草粥で食されるのはタビラコという野草。

 でも、花の下に二枚の葉が蓮座のように向き合うので、ホトケノザを名乗るのはこちらの方がふさわしいですね。

 


 ハナニラ。

 アルゼンチン原産の帰化植物。明治時代に園芸種として持ち込まれたとか。踏みつぶしたりすると、ニラの臭いがするんですと。

 繫殖力がとても旺盛なので、道端・公園に逃げ出して野生化したそうな。

 


  フラサバソウ(ツタバイヌノフグリ)。

 ここに花が咲いているとは見過ごしてしまいそう。でもオオイヌノフグリによく似た小さな小さな花が。

 江戸~明治に滞日したフランス人医師サバティエが発見して母国の植物学者フランシェに送った。フラサバソウの名の由来はこの二人の名から。

 


これがイヌノフグリの実だ!う~む…
これがイヌノフグリの実だ!う~む…

 オオイヌノフグリ。

 大犬の陰嚢 ― この名前、なんとかしてくれ。

 イヌノフグリは日本在来種だけど、オオイヌは西アジアだかからの帰化植物。

 イヌノフグリの果実が犬の金玉に見えることからその名がつけられちゃった。でもオオイヌのほうの果実はハート型でそれほど似ちゃいないそうな。とばっちりじゃね。

 (ちなみにイヌノフグリの花言葉は“真珠のような”“女性のまこと”だそうです     (≧▽≦) 

 


 クロッカス。

 代表的な観賞用園芸種なのに、なぜか唐突に野草のただ中にポツンと。

 どなたか、酔狂の御仁が球根をそっと植えたのじゃろか。

 

 

 


 雲南黄梅。

 オウバイモドキとも。川端の植え込みに。

 本家の黄梅は一重だが、こちらは八重咲き。枝が枝垂れてなかなか見ごたえがありますね。

 ヒマラヤ原産で雲南に生えているわけでもないらしい。

 


 ユキヤナギ。

 川端のあちこちに。

 風の強い日などまるで連獅子の毛振りみたいに靡く。

 小米花(コゴメバナ)ともいわれるけど、しみじみ見ればどうしてなかなか可憐な花じゃのう。

 


 レンギョウ。

 ソメイヨシノに先駆けていよいよ春本番を告げる花。

 そういえば大島弓子の「綿の国星」のラストにもこの花が挙げられていた。

 “すみれや れんぎよう 花厨王 黄色い山ぶき 雪柳 なんとすごい なんとすごい 季節でしょう”

 


 

 これは分からん。

 木肌や花弁の形から桜の一種であることは間違いないだろうけど…。


 

 

 ソメイヨシノの満開はもうすぐ。